ServiceNow Connector
ServiceNow Connector を使用して、OpenLM Platform と ServiceNow インスタンスを接続します。コネクタには 3 つのモジュールがあり、それぞれ独立して使用できます。
- Adapter は、OpenLM のライセンス管理データをスケジュールに従って ServiceNow に送信します。送信されたデータは ServiceNow Software Asset Management Professional(SAM Pro)のレポートで利用できます。
- Alerts は、OpenLM のアラートを発生時に ServiceNow のタスク レコードとして転送します。
- License Automation Tool は、ServiceNow の申請を起点に、OpenLM を通じたライセンス ファイルの比較とデプロイを実行します。
このガイドを完了すると、各モジュールを ServiceNow インスタンスに接続し、データ同期のスケジュール設定と手動実行を行い、OpenLM のアラートを ServiceNow で受信し、ServiceNow 側の License Automation Tool アプリケーションが OpenLM を呼び出すために使う API キーを発行できるようになります。
OpenLM Platform のアプリランチャー(右上のグリッドアイコン)を開き、Integrations(連携統合)→ ServiceNow Connector を選択します。
事前準備: OpenLM Products で ServiceNow Connector を有効化し(有効化ではインフラがプロビジョニングされ、最大 10 分かかることがあります)、ServiceNow マーケットプレイスから OpenLM Adapter Integration をインストールします。
連携の仕組み
各モジュールは、それぞれ独自の ServiceNow 接続とデータ フローの方向を持ちます。
- Adapter は、OpenLM のデータを ServiceNow インスタンス上の OpenLM アプリケーションのステージング テーブルにプッシュします。最後のバッチが到着すると、アプリケーションがステージング レコードをターゲット テーブル(SAM Pro の Engineering Application Usage テーブルなど)に変換し、ServiceNow のレポートやダッシュボードで利用できるようになります。同期は設定したスケジュールで実行され、手動でいつでも実行できます。
- Alerts モジュールは、OpenLM が生成するアラートを監視し、1 件ずつ ServiceNow の OpenLM Alerts アプリケーションに送信します。アラートはタスク レコードとして保存され、アラートの重大度がタスクの優先度にマッピングされます。スケジュールはなく、接続を保存すると継続的にアラートが流れます。
- License Automation Tool は逆方向に動作します。ServiceNow ユーザーが OpenLM License Automation Tool アプリケーションでライセンス申請を作成すると、アプリケーションは OpenLM Platform で発行した API キーを使って OpenLM を呼び出します。OpenLM は、提出されたライセンス ファイルをライセンス サーバーに現在デプロイされているファイルと比較するか、OpenLM Broker を通じて新しいファイルをデプロイし、結果を ServiceNow に返します。
必要なコンポーネント
ServiceNow Connector を使用するには、次のコンポーネントが必要です。
- ServiceNow Connector 製品が有効化された OpenLM Platform アカウント。メイン メニューに ServiceNow Connector が表示されない場合は、営業担当者にお問い合わせください。
- OpenLM アプリケーションがインストールされた ServiceNow インスタンス。Adapter 用の OpenLM データ アプリケーション、アラート用の OpenLM Alerts アプリケーション、ライセンス自動化用の OpenLM License Automation Tool アプリケーションです。
- データのインポート権限を持つコネクタ用 ServiceNow サービス アカウント、または ServiceNow の Open Authorization(OAuth)クライアント ID とクライアント シークレット。
- SAM Pro レポートを利用する場合は、インスタンスにインストールおよび構成済みの ServiceNow SAM Pro。
- License Automation Tool を利用する場合は、管理対象のライセンス サーバーに接続された OpenLM Broker。
プライバシーとデータの取り扱い
- 各モジュールは、ServiceNow の資格情報を OpenLM Platform アカウントごとに暗号化して保存します。
- 保存したパスワード、クライアント シークレット、API キーは、保存後に再表示されません。
- Adapter が送信するのはライセンス管理データのみです。ServiceNow からデータを読み取ることはありません。
連携を構成する
使用するモジュールについて、このセクションのタスクを実行します。各モジュールには独自の Destination Instance タブがあるため、同じインスタンスにも別々のインスタンスにも接続できます。
前提条件を確認する
開始する前に、次の要件を満たしていることを確認してください。
- OpenLM Platform で ServiceNow Connector が有効で、管理者ロールを持っている。
- ServiceNow インスタンスに OpenLM アプリケーションがインストールされている。
- ServiceNow インスタンスの URL と、サービス アカウントの資格情報、または OAuth クライアント ID とクライアント シークレットを把握している。
- SAM Pro レポートを利用する場合は、ServiceNow チームが SAM Pro のターゲット テーブル(Engineering Application Usage など)を有効化している。
Adapter でライセンス データを同期する
Adapter は次のデータ カテゴリを ServiceNow に送信します: ユーザー、コンピューター、プロジェクト、グループ、グループ関係、グループ メンバーシップ、ライセンス サーバー、ライセンス マネージャー ホスト、ライセンス インベントリ、アラート、集計済み使用状況、集計済み拒否、集計済み同時使用状況。各カテゴリは、OpenLM データ アプリケーション内の olm_stg_* という名前の専用ステージング テーブルに格納されます。
接続先インスタンスを接続する
- OpenLM Platform でメイン メニューを開き、ServiceNow Connector を選択します。Adapter ページが開きます。
- Destination Instance タブで ServiceNow URL を入力します(例:
https://your-instance.service-now.com)。 - Authentication Method で Basic または OAUTH 2.0 を選択します。
- Basic 認証の場合は、ServiceNow サービス アカウントの Username と Password を入力します。
- OAuth の場合は、ServiceNow の OAuth レジストリの Client ID と Client Secret を入力します。
- Test Connection を選択し、成功メッセージを確認します。
- Save を選択します。
ServiceNow Connector の Adapter 接続先インスタンス設定
自動同期をスケジュールする
- Adapter ページで Auto Sync Configuration タブを選択します。
- Auto-Sync トグルをオンにします。
- 同期を開始する時刻を Auto Sync Time に設定します。
- 同期時刻の基準となる Time Zone を選択します。リストは検索できます。
- Frequency で Daily または Weekly を選択します。Weekly を選択した場合は Day Of Week も選択します。
- Save を選択します。
スケジュール同期では、前回成功した同期以降の変更が送信されます。スケジュールを有効化した後の最初の同期では、過去 3 か月分のデータが送信されます。
週次スケジュールを選択した Adapter の自動同期設定
手動同期を実行する
- Adapter ページで Sync Now を選択します。「Manual sync started successfully.」というメッセージが表示されます。
- ステータス表示を確認します。同期の実行中は Last Sync Status に Processing と表示され、完了すると Success または Failed に変わります。
- 同期が完了すると Last Successful Sync Time が更新されます。
手動同期では過去 3 か月分のデータが再送信されるため、接続直後や同期が失敗していた期間の後に、ServiceNow へデータをバックフィルする用途に使えます。
ServiceNow でデータを確認する
OpenLM は、各データ カテゴリを OpenLM データ アプリケーション内の専用ステージング テーブルにプッシュします。ServiceNow の Tables で x_oplm_openlm_data プレフィックスでフィルタすると確認できます。
ServiceNow の OpenLM ステージング テーブル
同期の最後のバッチが到着すると、OpenLM がアプリケーションの変換エンドポイントを呼び出し、アプリケーションがステージング データを SAM Pro が使用するターゲット テーブルに移動します。たとえば、使用状況レコードは Engineering Application Usages に Source が OpenLM として表示されます。
SAM Pro の Engineering Application Usages テーブルに表示された OpenLM の使用状況データ
OpenLM アラートを ServiceNow に転送する
Alerts モジュールは、OpenLM が生成するすべてのアラートを ServiceNow の OpenLM Alerts アプリケーションに送信します。各アラートは OLM_ALERTS 番号を持つタスク レコードになります。アラートのタイトルが短い説明に、アラートの説明はプレーン テキストに変換され、アラートの重大度がタスクの緊急度、影響度、優先度を設定します。OpenLM が生成するアラートの定義については、アラートを参照してください。
Alerts の接続先インスタンスを接続する
- ServiceNow Connector のメニューで Alerts を選択します。
- Destination Instance タブで ServiceNow URL を入力します。
- Authentication Method で Basic または OAUTH 2.0 を選択し、アラートを受信する ServiceNow サービス アカウントの資格情報を入力します。
- Test Connection を選択し、成功メッセージを確認します。
- Save を選択します。接続を保存すると、すぐにアラートの転送が始まります。
ServiceNow Connector の Alerts 接続先インスタンス設定
重複アラートの抑制を設定する
同じアラートが繰り返し発生した場合、コネクタは一定の時間枠内の重複を抑制し、ServiceNow が重複レコードであふれないようにします。
- Alerts ページで Configuration タブを選択します。
- Duplicate Alert Suppression Time (in hours) に時間枠の長さを入力します。デフォルトは 24 時間です。
- Save を選択します。
Configuration タブの重複アラート抑制の時間枠
License Automation Tool でライセンス ファイルの変更を自動化する
License Automation Tool を使用すると、エンジニアはライセンス サーバー上ではなく ServiceNow でライセンス ファイルの変更を申請できます。ServiceNow の OpenLM License Automation Tool アプリケーションには License Deployment Requests と License Comparison Tool があります。申請には新しいライセンス ファイルが添付され、OpenLM がライセンス サーバーに現在デプロイされているファイルと機能単位で比較し、承認されると OpenLM Broker を通じてデプロイします。比較レポートとデプロイ結果は、OpenLM が ServiceNow の申請に書き戻します。
この連携には 2 つの接続が必要です。OpenLM が結果を ServiceNow に送信するための Destination Instance 資格情報と、ServiceNow アプリケーションが OpenLM を呼び出すための API キーおよび Connection URL です。
License Automation Tool の接続先インスタンスを接続する
- ServiceNow Connector のメニューで License Automation Tool を選択します。
- Destination Instance タブで ServiceNow URL を入力します。
- Authentication Method で Basic または OAUTH 2.0 を選択し、この連携用に作成した ServiceNow アカウントの資格情報を入力します。
- Test Connection を選択し、成功メッセージを確認します。
- Save を選択します。
License Automation Tool の接続先インスタンス設定
API キーを管理する
ServiceNow アプリケーションは、OpenLM への呼び出しを API キーで認証します。キーの有効期間は 1 年で、同時に有効化できるキーは 1 つだけです。
- License Automation Tool ページで API Key Management タブを選択します。
- Generate New Key を選択します。新しいキーは一度しか表示されません。コピーして安全に保管してください。紛失した場合は、キーを失効させて新しいキーを生成します。
- Connection URL をコピーします。
- ServiceNow の OpenLM License Automation Tool アプリケーションで、接続設定に Connection URL と API キーを貼り付けます。
このタブには、現在のキーの Api Key Status、Generation Time、Expiration Time が表示されます。現在のキーを無効化するには Revoke Current Key を選択します。すでに有効なキーがある場合は、先に失効させてから新しいキーを生成し、ServiceNow アプリケーションを新しいキーで更新してください。
License Automation Tool の API キー管理
連携を確認する
- 各モジュールの Destination Instance タブで Test Connection を選択し、成功メッセージを確認します。
- Adapter ページで Sync Now を選択し、Last Sync Status が Processing から Success に変わることを確認します。
- ServiceNow で、OpenLM ステージング テーブルに新しいレコードがあることを確認します。
- SAM Pro のターゲット テーブル(Engineering Application Usages など)に、Source が
OpenLMのレコードがあることを確認します。 - OpenLM でテスト アラートを発生させ、
OLM_ALERTS番号を持つタスク レコードが ServiceNow に表示されることを確認します。 - License Automation Tool については、ServiceNow で比較申請を送信し、申請に比較レポートが表示されることを確認します。
トラブルシューティング
| 症状 | 考えられる原因 | 対処方法 |
|---|---|---|
| Test Connection が失敗する | インスタンス URL または資格情報が正しくない、あるいはサービス アカウントにインポート権限がない | URL の形式を確認し、資格情報を再入力し、ServiceNow でアカウントのロールを確認します |
| OAuth で Test Connection が失敗する | OAuth クライアントが無効化されている、またはクライアント シークレットが変更された | ServiceNow の OAuth レジストリ エントリを確認し、クライアント ID とクライアント シークレットを再入力します |
| Last Sync Status が Failed になる | 同期中に ServiceNow へ到達できなかった、または前回の保存以降に資格情報が変更された | Test Connection を実行し、修正した資格情報を保存してから Sync Now を選択します |
| 同期の実行中に Adapter の資格情報を保存できない | 同期の実行中は資格情報がロックされます | 同期の完了を待ってから、もう一度保存します |
| アラートが ServiceNow に表示されない | 抑制の時間枠内で同じアラートが繰り返されている、または Alerts の接続が保存されていない | Duplicate Alert Suppression Time を短くするか、Alerts の接続先インスタンス設定を確認します |
| ServiceNow のライセンス申請が処理されない | API キーが期限切れまたは失効している、あるいは OpenLM Broker がオフライン | 新しいキーを生成して ServiceNow アプリケーションを更新し、Broker とライセンス サーバーの接続を確認します |
| API キーを紛失した | キーは生成時に一度しか表示されません | Revoke Current Key を選択して新しいキーを生成し、ServiceNow アプリケーションを更新します |
既知の制限
- API キーは生成時に一度しか表示されず、アカウントごとに有効化できるキーは 1 つだけです。キーは 1 年で期限切れになります。
- 手動同期では、常に過去 3 か月分のデータが再送信されます。
- アラート転送にはオン/オフの切り替えがありません。Alerts の接続が保存されている間、アラートは常に転送されます。