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Workstation Agent の権限昇格設定

注: この機能は Workstation Agent v25.12.11.1628 以降に適用されます。

OpenLM Workstation Agent を、管理者権限を持つユーザーで実行する際に権限昇格を求めるか、通常ユーザー権限で実行するかを選択できます。インストール時にインストーラーのプロパティ RUN_AS_ELEVATED で指定するか、インストール後に settings.json を変更して設定します。

インストーラーで設定する​

インストーラー UI を使う​

  1. インストーラーを実行します。

  2. Run as elevated チェックボックスを探します。

    Installer UI showing Run as elevated setting

  3. 管理者権限で実行したい場合はチェックを付け、通常ユーザー権限で実行したい場合はチェックを外します。

コマンドラインを使う​

コマンドラインでインストールする際は、RUN_AS_ELEVATED パラメーターを指定します。

  • パラメーター: RUN_AS_ELEVATED=true|false
  • デフォルト: true（省略時）

例:

msiexec /i "MSIPATH" AUTHORIZATION_TYPE="1" AUTHORIZATION_FILE_PATH="JSONFILEPATH" SERVER_ADDRESS=OpenLMServerFQDN SERVER_PORT=5015 USE_ENDUSERS_SERVICES=true ENDUSERS_SERVICES_ADDRESS=OpenLMServerFQDN ENDUSERS_SERVICES_PORT=53555 USE_APP_MANAGER=true APPMANAGER_ADDRESS=OpenLMServerFQDN APPMANAGER_PORT=27080 INSTALL_ARCGIS="1" INSTALL_AUTOCAD="1" INSTALL_MATLAB="1" INSTALL_SOLIDWORKS="1" INSTALL_ARCGISPRO="1" RUN_AS_ELEVATED=false /q

サイレントインストール時の動作​

RUN_AS_ELEVATED=false でサイレントインストールを実行すると、Workstation Agent は権限昇格を求めません。初回の動作は導入方法によって異なります。

管理者（Elevated）コマンドプロンプトからインストールする場合​

msiexec などを管理者として手動実行した場合:

  • 初回: そのセッションに限り、管理者権限で即時起動します。
  • 2回目以降: 再起動・再ログイン・手動再起動後は、設定どおり非管理者権限で動作します。

SCCM（SYSTEM アカウント）でインストールする場合​

System アカウントで配布した場合:

  • 初回: インストール直後、現在のユーザーで自動起動しません。
  • 2回目以降: 次回ログイン時または手動起動時に自動で開始し、非管理者権限で動作します。

どちらのサイレントインストールでも、UAC プロンプトは表示されません。

設定ファイルで切り替える​

Workstation Agent のインストール先にある settings.json を編集して権限昇格を切り替えます。

  1. settings.json を開きます。
  2. permissions オブジェクトを探します。
  3. runAsElevated を true または false に設定します。
    • true: 権限昇格を許可する
    • false: 通常ユーザー権限で実行する

設定例:

{
  "process": {
    "processSyncInterval": 2000,
    "trackingMs": 30000
  },
  "permissions": {
    "runAsElevated": true
  },
  "security": {
    "enabled": false
  }
}

権限レベル別の機能可用性​

Workstation Agent の機能は、Agent の権限レベルと対象アプリケーションの権限レベルの組み合わせに依存します。

Workstation Agent 状態対象アプリケーション状態サポート状況
管理者管理者 / 非管理者のいずれもフルサポート
非管理者非管理者フルサポート
非管理者管理者一部サポート（詳細は下記参照）

制限事項: 非管理者 Agent と管理者プロセス​

非管理者の Workstation Agent が管理者権限のプロセスを扱う場合、以下は利用できません。

  • コマンドライン引数の取得: 引数を読み取れないため、起動引数に依存する Application Manager ルールは発火しません。
  • プロセスのサスペンド: サスペンドできず、サスペンド前のウィンドウ最小化も不可です。
  • WM 拡張: Catia、Harmony、Kingdom、Petra をサポートしません。

サポートされる機能: 非管理者 Agent と管理者プロセス​

非管理者の Agent が管理者権限のプロセスを監視する場合でも、以下は利用できます。

  • Web モニタリング
  • ドングルモニタリング
  • プロセス管理
    • リソース監視: CPU 使用率、I/O 使用率、ユーザー使用状況
    • アイドル時間: プロセスのアイドル時間、ユーザー別アイドル時間
    • プロセスパス: 実行ファイルの場所を取得
    • 拡張子によるリリース
    • プロセス終了: Workstation Agent 手順または Applications Manager から終了可能
    • スクリーンショット: 監視対象プロセスのスクリーンショット（有効化時）
にMaria Gilcaが最終更新